2006.09.22 Friday
マッチポイント
我らが巨匠ウッディアレンの最新作「マッチポイント」の登場です。題名と話の内容とになんとなく違和感があったものの見応えのある面白い映画です。なにか芝居を観てるようでとても不思議な気持ちになる作品です。さすがウッディです。男の上昇志向、ちょっとしたスケベ心がとんでもない方向へ。歯止めの利かない性欲。女の生物学的本性を知った時男は心の奥底から恐怖におののくのです。恐いです。そして対人関係の逆転につぐ逆転。追う者が追われる側へ。攻撃から守備へ。男と女気持ちの盛り上がりの時間的、生理的、生物学的などうしようもないズレ。人生の不可解さ、不平等さが浮き彫りにされます。なにかもうまくいく人生なんかないはずなのにこの映画、表面的には人生は運がすべてというように見せかけております。その後の話の結末はこの映画を観た人ひとりひとりのなかにあります。別にR指定しなくてもいいようにも思いますが是非皆さん観てください。おすすめです!